第51回「京の冬の旅」 「大政奉還150年記念」非公開文化財特別公開

今年は、武家政権が終わりを告げ、新しい国づくりへの転換期となった
慶応3年(1867年)の「大政奉還」から150年の節目です。
そこで、今回の「京の冬の旅」のテーマは「大政奉還150年記念」。
その歴史的な出来事の舞台は京都でした。
幕末ゆかりの寺院を中心に、初公開の寺院など14ヶ所で、
通常非公開の文化財が期間限定で特別公開されます。
※各公開箇所ではガイドによるご案内も行っています。

【洛東エリア公開寺院】
●金戒光明寺 (こんかいこうみょうじ)
幕末、京都市中の治安維持にあたる京都守護職を務めた
会津藩主・松平容保(かたもり)が本陣を構えた寺。
会津藩ゆかりの寺宝や、大方丈「謁見の間」、庭園など公開。

●金戒光明寺 西翁院(こんかいこうみょうじ さいおういん)
侘び茶の奥義を極めた江戸時代の茶人・藤村庸軒(ようけん)の茶室
「淀看席(よどみのせき)(澱看席)」(重文)で知られる、
金戒光明寺の塔頭寺院。
*京の冬の旅13年ぶりの公開

●聖護院(しょうごいん)
山伏で知られる本山修験宗の総本山。
代々皇室や摂家より門主を迎えた門跡寺院で
「森御殿」と呼ばれ、御所火災時には仮皇居となった。
約170面に及ぶ狩野派の障壁画や、
初公開の「弁才天尊」(旧才智院本尊)などが公開される。
*1/30(月)~2/4(土)は拝観休止

●知恩院 大方丈・小方丈・方丈庭園
(ちおんいん おおほうじょう こほうじょう ほうじょうていえん)
浄土宗総本山で、
徳川家康が浄土教信者であったことから将軍家の庇護を受け、
壮大な伽藍が整えられた。
特別公開の大方丈(重文)は、
各室が金碧障壁画で飾られた豪壮華麗な佇まいである。
*京の冬の旅17年ぶりの公開
*2/17(金)は拝観休止

●建仁寺 久昌院(けんにんじ きゅうしょういん)
建仁寺の塔頭寺院で、
徳川家康に仕えた武将・奥平信昌(おくだいらのぶまさ)の菩提寺として創建された。
襖絵「長篠合戦図」や茶室「遠州別好ノ席(えんしゅうべつごのみのせき)」などが見どころ。
*京の冬の旅20年ぶりの公開

●西福寺(さいふくじ)
葬送地・鳥辺野の入口にあたり、
あの世とこの世の境「轆轤(ろくろ)町」に建つ古刹。
嵯峨天皇の妃・檀林皇后もしばしば参詣した。
特別展示される「檀林皇后九相図」は、美貌で知られた檀林皇后の、
生前の姿から肉体が朽ち果て土に還るまでの姿を
9つの段階に分けて描いたもので、人の世の儚さや無常を伝えている。
*期間中寺宝の展示替えがあります
*2/3(金)・28(火)は拝観休止

●高台寺(こうだいじ)
慶長11年(1606)、豊臣秀吉の菩提を弔うため
正室・北政所ねねが建立した寺で、
華やかな桃山文化を偲ばせる建物や庭園、茶室が数多く残る。
今冬は、霊屋(おたまや)(重文)の「高台寺蒔絵」を
特別に近くで見ることができるほか、
「臥龍廊(がりょうろう)」を通る特別ルートでの拝観、展望台も特別公開。

●妙法院(みょうほういん)
代々皇室から住職を迎えた「天台三門跡」の一つ。
幕末の「八月十八日の政変」で失脚した
尊王攘夷派の三条実美(さねとみ)を始め7人が、
長州へ落ち延びた「七卿落ち」ゆかりの地として知られ、
「七卿落図」のほか、桃山期の庫裏(国宝)、
大書院(重文)の狩野派の障壁画など、見どころが多い。
*京の冬の旅13年ぶりの公開
*2/25(土)、3/3(金)は拝観休止

【洛中エリア公開寺院】
●壬生寺 本堂・狂言堂(みぶでら ほんどう きょうげんどう)  
無言劇「壬生大念佛狂言」(重要無形民俗文化財)を伝える
平安時代創建の律宗寺院。
新選組が境内を訓練場として使っていたことでも知られ、
隊士の墓が残されている。
狂言堂(重文)では、
伊藤若冲奉納の面や小道具の展示も行われている。
*本堂は京の冬の旅7年ぶり、狂言堂は京の冬の旅初公開
*1/30(月)~2/5(日)は拝観休止

●島原 角屋(しまばら すみや)
江戸幕府公認の花街として栄えた島原に残る角屋(重文)は、
江戸時代の饗宴・もてなしの文化の場である揚屋(あげや)建築の唯一の遺構。
「網代の間」、「臥龍松(がりょうしょう)の庭」などが残る。
幕末には新選組が通い、西郷隆盛、久坂玄瑞なども利用したという。
*京の冬の旅13年ぶりの公開
*~3/14(火)までの公開。3/15(水)~は「角屋もてなしの文化美術館」
として通常公開(月曜休館、祝日の場合翌日)

【洛西エリア公開寺院】
●妙心寺 大庫裏・経蔵(みょうしんじ おおぐり きょうぞう)
妙心寺は、臨済宗妙心寺派大本山で京都最大の禅寺。
約10万坪の境内に並ぶ「七堂伽藍」の一つ・大庫裏(重文)は、
数百人分の食事を調理し配膳するための台所である。
また、経蔵(重文)では八角形の回転式輪蔵を拝観。


●妙心寺 大雄院(みょうしんじ だいおういん) 
尾張藩家老・石河光忠(いしこみつただ)が
父の菩提を弔うために建立した妙心寺の塔頭寺院。
客殿には、江戸末期から明治初期の漆芸家・
蒔絵師の柴田是真(ぜしん)が描いた襖絵72面が残る。
*京の冬の旅初公開
*2/18(土)は12:00~の公開

●妙心寺 養徳院(みょうしんじ ようとくいん)  
豊臣秀吉の重臣であった石河光重(いしこみつしげ)が、
父・光延の菩提を弔うため創建した妙心寺の塔頭寺院。
曽我直庵(そがちょくあん)筆「鷹の図」、
「酒茶論(しゅちゃろん)」など寺宝展示。
*京の冬の旅初公開
*期間中寺宝の展示替えがあります。
*2/18(土)は13:00~の公開

【洛南エリア公開寺院】
●東寺 五重塔(とうじ ごじゅうのとう) 
世界文化遺産に登録された真言宗総本山。
平安京造営時に国家鎮護のために創建され、
のちに弘法大師空海に下賜された。
徳川三代将軍家光が再建した五重塔(国宝)は、
高さ約55mで日本一高い木造塔である。
この五重塔の初層内部を特別公開。

期 間:2017年1月7日(土)~3月18日(土)
      ※一部見学休止日があります。詳しくは各箇所欄をご覧ください。
      ※法要や悪天候等、都合により拝観できない日や時間帯が生じる
         場合があります。
時 間:10:00~16:00(受付終了)
           知恩院 大方丈・小方丈・方丈庭園は~15:40(受付終了)
           高台寺は9:00~17:00(受付終了)
           妙法院は10:00~15:30(受付終了)
           東寺五重塔は9:00~16:00(受付終了)
料 金:1ヶ所 600円(いずれも団体割引あり)
※東寺五重塔(通常公開部分含む)は800円
☆『非公開文化財特別公開ガイドブック』
(特別公開14ヶ所の文化財を豊富な写真でご紹介したガイドブック)を
各公開箇所受付などで販売しています。(1冊200円)
≪お問い合わせ:京都市観光協会≫
TEL:075-213-1717(9:00~17:00)
URL:http://www.kyokanko.or.jp/

※冬の京都は底冷えしますので、
拝観の折には厚手の靴下を用意されることをおすすめします。

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