洛西三十三カ所詣りのいわれ

和歌山のG智に始まり、美濃の谷汲で終わる西国三十三カ所は遠く奈良朝の昔大和長谷寺の徳道上人が開かれたもので、千数百年の昔からいにしえびとの信仰の対象となってきました。
今は電車・バス・自動車等を使って安易に参拝できるようになりましたが、昔は徒歩で何日もかけて巡礼したそうです。ところが足の弱い老人などはその夢も叶わず、また健康であっても職業のためやェ種の事情で参拝できない人のために各地に写しの三十三カ所や八十八カ所が設けられました。
近畿地方には摂津八十八カ所・近江三十三カ所などの寺があり、京都には洛陽三十三カ所・洛西三十三カ
所等の観音霊場がつくられました。この嵐山・嵯峨一帯は大悲閣千光寺を打ち始めとする洛西三十三カ所があり、江戸末期の御詠歌の額も各寺に伝えられています。なかには廢寺合併したようなところも含まれていますが当院は十六番札所に指定され近くには釈迦堂清涼寺(阿弥陀堂)、称念寺、化野念仏寺(宝性院)観空寺などの札所があります。
なお現在、西山善峰寺を一番とする洛西三十三カ所もありますが、それとは全く別ものです。
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当寺に残る江戸末期の御詠歌の額
“むらさきの 雲のおりゐる山里に こころの月や へだてなるらん” −洛西三十三カ所 第十六番御詠歌−
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